こないだの土曜日、6月11日は藤原歌劇団・日本オペラ協会の「デビューコンサート」でした。
当日は、朝10時ひっそりと静まりかえったイイノホールに到着。4年半前と同じように迷いながら楽屋へ・・・。
午前中は衣装つきのリハーサルがありまして、そこで最終チェックをしつつ、監督からのアドバイスをいただきます。どの公演も全力で臨むのはいつも同じ気持ちなのですが、今回はなかなかのプレッシャー(汗)
やはり藤原歌劇団の公演は私にとって特別なのかも。
信頼している歌手の方から前日に「頑張ってください!もなんですし、リラックスして!もあり得ないし、楽しんで!なんて、とても言えないので(笑)、富原さんの今を見せてくださいね~」というメールをいただきまして。こんなふうに心配かけている自分がなんだか可笑しくなってしまい、楽屋でひとりで笑ったら、かなり気持ちがラクになりました。
監督から直前に「もっと広いホールをイメージして。そうするともっとスケールの大きな歌が歌えるようになる」という内容のことを言われたのも心の支えになりました。
歌は、最後は精神力!(笑)
オペラ全幕ではないけれど、私が歌っている間だけは『トロヴァトーレ』の舞台であり、お客様にはレオノーラの気持ちを伝えよう。そう思って舞台に出ていくと、客席から立ちのぼるエネルギーは思った以上に温かく、私を迎え入れてくれて、感激しながら演奏することができました。
育成部(藤原の研修所)を出たばかりの若い人たちや、同じようにオーディションに合格した個性的な面々とも知り合いになれました。
そして何よりもコンサートにかけつけてくれた友人たちに感謝。
イイノホールを後にして、有楽町に飲みに行きました。