12月は、マエストロ・ゼッダに圧倒されて(!!)、スタートしました。
まず12月1日。オーチャードホールでのゼッダ先生のスペシャル・コンサート。
先生は88歳なので、米寿の記念コンサートだそうです(イタリア人なのに『米寿』は通じるのか?)。
第1部がロッシーニのカンタータ「テーティとペレーオの結婚」、第2部が同じくロッシーニの「スターバト・マーテル」でした。
私は、ロッシーニについては数曲しかレパートリーがなく(すみません)、「アジリタを駆使する、技巧的な作品の作曲家」っていうくらいしか知らなかったのですが・・・。
もう、全く認識が変わりました!
音楽が生きている。
すごいものを聴かせていただきました。ロッシーニでこんなに幸せになれるとは。合唱もオケもソリストも素晴らしかった。
2つの大曲を指揮した後、ゼッダ先生は、藤原歌劇団の用意した黄金色の頭巾とちゃんちゃんこを着せられ、なぜかそれが水戸黄門様のように似合っていました。
最後に、会場全体でハッピーバースディをイタリア語で歌って、終演。
私は興奮して、その日なかなか寝付けませんでした。
そして、12月2日。昭和音大のユリホールで、ゼッダ先生の公開レッスンです。ロッシーニのオペラアリアを6人の歌い手たちが歌い、アドバイスを受けるのです。
前日に、オケを2時間半(リハも含めると、もっと長時間)は指揮したゼッダ先生、特に疲れた様子も見せず、この日も3時間くらい壇上で熱くレッスンしていらっしゃいました。
すごすぎる。
「ロッシーニの神様」の言葉は、オペラ全体に通じる言葉。
この日もまたまた興奮したまま、新百合ヶ丘を後にしました。