7月12日~15日、なんとバルバラ・フリットリのマスタークラスが東京で開かれるとのことで、昨日受講してまいりました!
フリットリは世界中の歌劇場で活躍中のソプラノ歌手で、特にヴェルディのオペラには定評があります。
フリットリのオペラやコンサートにはもう何度も足を運んでいるし、CDやDVDも持っていて、超リスペクトする歌手のひとりです。
意を決して受講を申し込んでからも、「マスタークラスはホントにあるのだろうか?」とか、「すごく直されてワンフレーズしか進めなかったらどうしよう」とか、「この役は歌うのやめたらとか言われたらどうしよう」などと、ぐずぐず悩み、考え始めるとますます不安に。
余計なこと考えないで練習したらいいのに(笑)
そして昨日、マスタークラスの会場に入ったら、そこには本物のフリットリ様のお姿が!
ダメージの入った白ジーンズに、キラキラ光るドクロの黒Tシャツという、パンチのきいたオシャレな装い。
私の前の人がドニゼッティの「一滴の涙」を持ってきており、フリットリがワンフレーズ歌ってみせたりしている!
そのワンフレーズがそれはそれは美しく、これだけでも来た甲斐があったというもの。
そのうちに私の番になり、おそれ多くも『ドン・カルロ』のエリザベッタのアリア「世のむなしさを知るあなた様」を歌ったところ、さすがにこの役を世界中で歌っているフリットリ様だけあって、どんどん直してくださるのです!
直したほうがいいところは止めて、同じ箇所をフリットリが歌って見本を見せてくれるので、結果的には交代で全部歌うような形になりました。
こんな至近距離で、エリザベッタが聴けるなんて、感涙もの!
また、このアリアの背景となっているスペインのお墓に、フリットリ自身が実際に行ってみたときの詳しい情景なども話してくれました。
「この歌を歌う人はみんなそこに行ってみなければなりません!」というようなこともおっしゃっていました。
遠いんで、そんなに簡単には行けないんですけどね~(汗)
前後の人のレッスンを聴いただけですが、フリットリの教え方はとてもわかりやすく、その人の実力に合わせて的確なアドバイスをしているように見受けられました。
聴講するだけでも価値あり、でした。
興奮しすぎて昨日は疲れちゃったので、本日は脱力気味。