昨晩は、夜の美術館へ。
美術館のサポーター会員になっている友人に誘ってもらいました。
この三菱一号館美術館は、近代フランス美術を中心とした展示に特徴があるというだけでなく、建物自体もオシャレで、雰囲気をまるごと楽しめる美術館です。
ルドンはフランスの画家で、作曲家のショーソンなどとも交流があったようです。音声ガイドのバックに流れているショーソンやドビュッシーなどは、ルドンの後期の作品とぴったりでした。
ふむふむ、こういうイメージで歌えば良いんだな、と逆に思ったり。
ルドンの絵は、50歳くらいまでは黒っぽくて、眼球のお花だったり(!)、細胞に顔があったりと、怖い絵が多い。
妖怪っぽくて、これはこれで惹きつけられましたが。
展示も終盤に差し掛かったころ、照明を落とした小部屋に鮮やかに浮かび上がるパステル画「グラン・ブーケ(大きな花束)」!!
・・・しばし呆然としてしまいました・・・。
ただの綺麗な写生画じゃなくて、うまく言えないのですが、「眼球のお花」の妖しい要素がちゃんと残っているんですね。
この絵も含めて十数点は、ブルゴーニュ地方に住んでいたドムシー男爵という人のお城の食堂に飾られていたそうです。
それをまた集めて、日本で再現するというのは、すごい。
それにしても、こういう場所でお食事をしていたドムシー男爵って、いったいどんな人だったんだろうか。
奥様も超美人だし。(肖像画の展示あり)
ルドンのコレクションは、フランスのオルセー美術館の他には、岐阜県美術館が多かったです。
日本の地方の美術館には、こういう特徴のあるコレクションをしているところがあって、頑張っている。
いつか岐阜にも行ってみたい。