5月から6月へ

梅雨時に甘い香りのクチナシの花

5月半ばのオペラが終わってから半月、すっかり燃え尽きてしまった私は(笑)、ずっと霧の中で生活していたようでした。

後片付けや事務処理も思ったように進まず。

 

足の指は、おかげさまで快方に向かっています。

どうやら粉砕骨折っぽくなっていたようで、レントゲンを見たら何本も骨折線が入っていました。

見ているだけで痛い。

よく本番ができたなあ、と感慨深いのですが、あのころの私は毎日アドレナリンが出ていたのか(?)、そんなに痛くなかったのです。

 

『蝶々夫人』の映像サンプルをいただきましたので、昨日観ました。

「ここをこうしたら良かった」という反省点や悔しさもありますが、「今の私ができる範囲のことはやった」という達成感や感謝のほうが大きいです。

ドキドキしましたが、一気に全部観てしまいました。

 

たとえば、悲しみを伝えるときに、当人がいかにうまく芝居するかはもちろんですが、周りの演技によって、それがよりリアルに伝わるのだな、と改めて感じました。

オペラはやっぱりチームワークだなあと。

 

何かに夢中になれる日々は貴重です。

稽古も本番もなかなか大変でしたが、あの時間、あの空間がとても愛おしく、懐かしく、

あの場所にもう一度帰りたいような気がするのです。

 

今日から6月。

会社の行き帰りに見るクチナシの花が開き始め、ほのかに甘い香りがただよっています。

初夏を感じる、大好きな香りです。