一昨日は国際芸術連盟さんにおじゃましまして、8月22日のコンサートの伴奏合わせをしました。
私が歌うのは、高田敏子の詩による三つの歌「白い花」「夜道」「すすきの原」(作曲は国際芸術連盟の服部和彦会長)。
どの曲も、現実のことだか幻だかはっきりわからないような、不思議な世界・・・。
この世とあの世をつなぐ、今の時期にぴったりではないでしょうか。
中でも私は「夜道」が特に好きで、そうお話しすると、服部会長も「夜道」が気に入っている、とのことでした。
「今夜 坊やはなぜ寝ないのでしょう 夜道を帰る私の前を行く お母さんのひとりごと」
で始まるのですが、しんとした田舎道を、おそらく他の人は誰もいなくて、「私」と「お母さん」だけが歩いていく。
その道はどこに続いているのだろう。
空を見上げている「坊や」は「お母さん」に抱かれているのか、背負われているのか。
こんな夜更けに、「坊や」には何が見えているのだろう。
そもそも、これは現代なのか、それとも過去の時代の話なのだろうか。
調を持たない音の進行は、この若干ホラーな状況にとてもマッチしていて、どのように表現したらこの世界観をうまく伝えられるだろうかと考えてみる。
現代歌曲は、作曲の先生から直接アドバイスをいただけるので、勉強になります。
衣装は曲想を踏まえて提案させていただき、いろいろと打ち合わせもできました。