昨年の秋は、ひたすら徳島の家の片づけをしていました。
今年の秋は、時間ができる予定だったので、京都か奈良に行こうと妄想していたのに、風邪が長引いてしまい、断念・・・。
定期的に古い建造物を見ないと禁断症状が出る私は、東京で開催されている仏像展を見に行くことにしました。
まず、上野の東京国立博物館でやっている「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展。
秘仏本尊の釈迦如来坐像と、快慶作の十大弟子立像、定慶作の六観音菩薩像などが東京にいらしています。
御本尊様まで東京に来ちゃって、京都のお寺は大丈夫なのかしら・・・。
ホームページを見ると、釈迦の十大弟子の「みほとけ総選挙」なるものが行われていて、私はちょっとひいちゃったのですが(汗)、会場に来てみると、至って真面目な展示。
素敵な鎌倉彫刻にわくわくします。
釈迦如来坐像と十大弟子立像がひとつの部屋に展示されていて、しかも360度ぐるぐる見られるのも、実際のお寺ではできないことだと思いました。普通は仏像は正面から拝むものなので、恐縮しましたが、せっかくの機会なので後ろからもジロジロ見せていただきました。
特に快慶作の十大弟子立像は、それぞれのキャラクターが立っていて、細部まで楽しめるのでオススメ。
お隣の部屋の六観音像は、どの観音様も美しくて壮観でした。
聖観音さまだけはなんと撮影可能。恐縮しましたが、せっかくの機会なので撮影させていただきました。
六観音像は、会期前半(~10/28)は光背をつけたお姿で、会期後半(10/30~)は光背を取り外したお姿で展示するのだそう。
私は、光背の透かし彫りが好物なので、前半に来て良かったです。
展示内容自体はそんなに多くはないので、割と短時間で見られましたが、なかなか攻めている感じの仏像展だと思いました。