長唄の会

12月になりました。

 

昨晩は、大学時代の友人に誘われて、千代田区の「長唄のてほどき」に参加してみました。

現在の私は、モーツァルト先生の音楽とキャスティングに苦戦しており、逃避(?)で「長唄」に申し込んでしまったのですが、これはこれで奥が深そう(汗)

 

初回は「日本音楽の流れ」や「三味線音楽の種類」について学ぶ座学。

参加者はみんな熱心に耳を傾けています。

 

三味線音楽って、こんなに種類があるんだ・・・。

清元とか、常磐津とか、長唄とか、実際にCDで聴かせてもらって、その差を教えていただいたのですが、演者による差のほうが激しくて、ジャンルによる差は私にはイマイチわからなかった・・・。

視覚的には、三味線の大きさ(棹の太さ)、見台(いわゆる譜面台)の種類、舞台上の配置などでわかるそうです。

 

譜面はもともとは無くて、口頭伝承だったようです。

お囃子の中の篠笛ですが、歌い手や語り手の声域に合わせて、半音違いで多数用意しておく、というのも衝撃的でした。

確かに移調するよりは合理的かも・・・(謎)

 

縄文時代から続く、長い長い日本音楽の歴史の中では、西洋音楽が入ってきたのはつい最近、ということになります。

我々の祖先は、複雑な音楽を楽譜も無しに、そしてかなり自由に楽しみ、伝承してきたのでしょう。

 

そう考えると、譜面という共通認識ツールがあるのなら、ずっと勉強しやすいはず。

師走のひととき、粋な長唄を聴きながら、頭の中をぐるぐる回ったのは、なぜかモーツァルト先生のことでした。