今週は『ファルスタッフ』週間

オペラ『ファルスタッフ』を2回観ました。

1回目は月曜日。長津田のみどりアートパークでの公演。

以前私もお世話になったことのあるプロダクションの主催で、知っている方がたくさん出演していました。

大道具小道具ともに手作りの舞台で、ピアノ伴奏によるシンプルな公演でしたが、雰囲気はとても良かった。

 

2回目は木曜日。新国立劇場での公演。

指揮者はカルロ・リッツィ氏で、テンポよく音楽が運んでおり、やはりオケで聴くファルスタッフは、最後の大きな重唱まで圧巻でした。

美術は、17世紀のオランダ絵画にインスピレーションを受けたということで、フェルメール風。

出演者は皆とてもチャーミングで、絵画から抜け出たようでした。

 

喜劇は悲劇よりも難しい、と思う。

必死でやっていても、それを見せずにお客様を楽しませないといけない。

しかも、『ファルスタッフ』は、印象に残るようなアリアはほとんど無く(?)、掛け合いとアンサンブルの連続!連続!

大きなアンサンブルは複雑で、出たり入ったりするタイミングが難しそう。

観るのは楽しいけど、やるのはめっちゃ大変そうだわ、と思いました・・・。

 

『ファルスタッフ』は巨匠ヴェルディが作曲した、最後のオペラにして、珍しく喜劇。

シェイクスピアの『ウィンザーの陽気な女房たち』が原作になっています。

女好きで、大酒飲みで、しかしどこか憎めない巨漢のファルスタッフが、口説いた女性たち(人妻)に懲らしめられる、というお話。

 

現代ならハラスメントとしか思えない言動もあるのですが(困)、最後には「この世はすべて冗談」と言って、皆で笑って終わります。

 

あまり上演されないオペラなのに、立て続けに2本も観る機会があるとは~!