「三戒香」とクリスマスの和菓子

なんと日曜日は、お香の会に初参加。

香道では「嗅ぐ」とは言わず、「聞く」と言うみたい。

なんとも風流な・・・。

 

全く自信が無かったのですが、誘ってくださった方が、「先生も怖くないし、平気ですよ。当てることが重要ではないみたい。自分の感じ方で良いみたいです。」とおっしゃるので、鵜呑みにして行ってみました(笑)

 

今回のテーマは、12月にふさわしく、香りで戒める「三戒」。

論語の中の三戒(青年の女色、壮年の闘争、老年の利得)にあてた3つに加えて、「心」にあてた香りがあり、全部で4つの香りを、試香3+本香12の計15回聞いていきます。

思ったより多い・・・。

 

試香の3つを聞いた後、想定外に難しいことに気づき、大変焦りました(汗)

アロマテラピーのようなものを想像していたのですが、香木の香りの差は、かなり微妙。

もっと気合いを入れて聞くべきでした。

香炉の扱いが気になりぐるぐる回したり、早く隣の人に回さなきゃと焦ったりで。

私は香木との対話が充分ではなかった。(←偉そう)

 

本香をいくつか聞いていうちに、試香の中には無かった香りがあり、これが「心」だなと思いました。ちょっとスパイシーな癖のある香りで、何故かこれだけは当てることができました。後から聞いたところ、「伽羅」だということで、うちの高いほうのお線香の香りに似ていました。

 

たくさん香りを聞いているうちに、アルファ波が出て、どんどん眠くなってきました。

高貴な香木たちが「眠れ~眠れ~」って私に語りかけてくる(笑)

 

香木には何千種類もあるのかと思ったら、香道で使うのは、伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真南蛮(まなばん)・真那賀(まなか)・佐曽羅(さそら)・寸門多羅(すもたら)の六種だそうです。全部、東南アジアに生えている木から出来たものだそうで、その国の名前が付いているものが多い。木は1本1本違うものだし、同じ木でも場所によって微妙に香りが違うという話でした。

奥深い世界です・・・。

 

「着物で参加してください」ということだったので、うぐいす色のちりめんに栗繭の八寸帯で行きました。グリーン地に赤い小花の小紋で、ちょっとクリスマスを意識。

 

香道の後は、クリスマスの和菓子をいただきながら茶話会となりました。

どれも可愛かったけれど、私はクリスマス・リース。