昨日は、新年最初のお香の会に出かけました。
お香の先生は女性ですが、落語もできるそうで、多才な人であります。
昨日は「芝浜」を聞かせていただいた。
「芝浜」は、ドラマの「昭和元禄落語心中」でも部分的にやっていたので、なんとなく知っていましたが、全部通して聞くのは初めて。
ほろりとする人情噺で、聞き入ってしまいました。
情景描写をしたり、人物を描き分けたりするのは、話芸と音楽の違いはあるものの、オペラや歌曲にも通じるところがあると思う。
演じ手によって、全く異なる芸術になるところも似ている。
落語の後は、芝浜を題材にして「芝浜香」というお香の会。
私はまだ2回目で、なにがなんだか、わからないことも多いのだけれど、静かに集中できる時間が今のところ気に入っています。
香りが当てられるようになると、もっとすっきりすると思うんだけどなあ~(苦笑)
同じ香木でも試香のときと本香のときとでは香りが違うような気がする。
温度だろうか。
こちらの感じ方だろうか。
謎は深まるばかりである。
最後に茶話会があり、これもまた芝浜を題材にした和菓子をいただいた。
黒ゴマがポツポツ練りこまれた土台は砂浜に見立ててあり、ミント色は打ち寄せる波、手前のお豆はお財布を模したものだそう。
「芝浜」ではこのお財布に50両入っているのだ!
あまりにもよく出来ているので、見入ってしまいました。