トンボ玉の帯留め

トンボ玉帯留めと自前の帯たち

友人の岩渕静さんは、プロのピアニストでもあり、またトンボ玉アクセサリーを作るアーティストでもある。多才な人だ。「シズカナソラ」というページでも作品を公開している。

 

先日、久しぶりに一緒に食事をする機会があり、森の中にあるイタリア料理店を訪れた。

からりと晴れた秋の埼玉である。

レストランはレトロな小屋のような作りで、大きなピザ窯があり、地元の食材を生かした丁寧な料理が提供された。

何を食べても自然の恵みを感じて、美味しかった。

 

ガラス戸から見える風景は一面の落ち葉で、その落ち葉とそっくりな、枯れ葉のような蝶々たちがひらひらと舞っているのだった。

ぼんやりと見ながら、「そんなに遠くに行かなくても、こういう静かな時間が持てるのは良いなあ」と思ったりした。

 

静さんは、今年の秋から挑戦しているという、トンボ玉の帯留めを見せてくれた。

事前に写真を送ってもらうとどれも素敵だったが、どれにしたら良いのか、わからない。

和物は、意外な組み合わせが面白かったりするので、私は自分の帯(リバーシブルの半幅帯)を持参していた。

 

夜店の風船のような、飴玉のような、たくさんのトンボ玉は見ているだけで楽しい。

どうやって作るのだろうか。

いくつか帯に合わせてみると、すぐにぴったりのものが見つかった。

 

最近バタバタしてあまり着物を着られていないけれど、また着ようかなと思うのだった。