コンサートの楽しみは

先週のコンサートでは、終演後お客様にロビーでのご挨拶ができませんでした。
ホールのガイドラインに沿っているので、これは仕方ない。

でもやっぱり、会える人には会いたいよね、ということで、別の日にご飯を食べに行けた人もいます。

まず、麹町の鰻屋。

純和風の造りで、年配のご夫婦や近隣の会社の偉い人なんかが、静かに鰻重を食べているような老舗。テイクアウトしても良いのだけれど、出来立てをその場の雰囲気と一緒にいただけるのは、やはり嬉しい。
友人と二人でしみじみと「時には外で食べたいよね」と語り合う。

毎年この時期には大学の同期と旅行していたのだ。今年は行かれない。

数日後には代々木公園のイタリアン。

心置きなく音楽談義ができる仲間たちと。

写真は、北イタリアのパスタ「タヤリン」にポルチーニのソース。「タヤリン」は細い平打ちのパスタで、ソースがよくからんで美味しい。

他に食べたお料理も、秋の訪れを感じさせてくれて、ちょっとした旅行気分になった。

 

そして次は横浜へ。

台風でコンサートに来られなかった友人と飲茶(料理の写真無し)。

コンサートの報告やら何やらで、あっという間の時間。

みなとみらいの観覧車は相変わらずキラキラしていて、街全体が未来都市みたいだった。

 

こうやって人と会っていってつくづく思うのは、コンサートって単に生の音楽を聴く場所というだけでなく、社交の場所だったんだなと。

 

いつもよりお洒落をして出かけたり、客席で久しぶりの人と会って休憩時間におしゃべりしたり、コンサートの前後には待ち合わせてお茶を飲んだり、食事をしたりする。

「帰るまでが遠足です」じゃないけれど、全部ひっくるめてコンサートだったんだなぁと。
だから、それが無くなると私たちは寂しいんだと。