本日は田園調布の音楽スタジオまで出向き、日本とイタリアを結ぶオンライン・マスタークラスを受けてきました。
講師は世界の歌劇場で活躍するソプラノのバルバラ・フリットリ氏。
バルバラにお会いするのは、三年程前に東京でレッスンを受けて以来。
前回知り合ったコレペティの宮川さんが音楽協会を設立され、今回も是非にと声をかけてくださいました!
海外どころか国内すら自由に行き来できない今、オンラインであっても、このような機会に恵まれるということはとてもありがたいことです。
やり方としては、バルバラと宮川さんはそれぞれ別々にイタリア、私とピアニストさんは一緒に居ないと音楽がずれちゃうので東京のスタジオです。
ピアニストさんは今日初めてお会いする方で、普段は新国立劇場にいらっしゃるということでした。
私が持っていった曲は、『トスカ』のアリア2曲(1幕の「私たちのあの小さな家に行きたくないの?」2幕の「歌に生き、愛に生き」)と『シモン・ボッカネグラ』の「暁に星と海は微笑み」です。
何回も歌ってきた曲なのに、間違わないように譜面にしがみついてしまい、情けない…。
暗譜はしてるんですよ、一応。
バルバラの音楽作りは、譜面に忠実で正統派。
オンライン越しとはいえ、細かいところまで良く注意していただき、充実のレッスンでした。
「声もとても良いしテクニックもあるのだから、もっと表現してほしい」と言ってくださったのが、励みになりました。
表現を深めるためにも、バルバラの止まらない楽しいおしゃべりをさらに理解するためにも、イタリア語をもっとやらなくちゃ。
それにしても、すごい時代になりました。
新型コロナで出来なくなったことも多いけれど、オンラインで広がった可能性もあります。
会社勤めをしていると、まとまった休みを取ってイタリアまで声楽レッスンに参加するのはなかなか厳しい。そういうのが少しだけカバーできる気がする。
コロナ騒ぎがおさまったら、イタリアの素敵な湖のほとりなんかで、いつかレッスンを受けてみたいですけどね…。夢かな。
オンラインなので、聴講の人もたくさんいらしたみたいです。
誰が聴いているんだろう、と途中まで恥ずかしかったけど、まあコンサートなどでは平気で歌っているわけだし、歌い手ってそういう自分をさらけ出す仕事なんですよね…。
いろいろ言い訳していますが、自分で受けるのは何より勉強になりましたし、総じて良い一日でした。