昨晩は旧東京音楽学校奏楽堂(上野)で「第1回エルピス声楽フェスティバル」が開催されました。
「エルピス」ってギリシャ語で「希望」っていう意味なんですって。
七夕も近いので、私は「星」や「月」に因んだ曲を選ばせていただきました。
ドビュッシーの「星の夜」、別宮貞雄の「天の川」、マスカーニの「月」、ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』より「白銀の月よ」の4曲です。
言語は4曲全部違いますが、どれも思い入れのある曲で、それぞれの世界観が気に入っており、できれば訳詞を読んで欲しいくらい。
狙ったわけでもないのですが、6月25日は満月で、ストロベリームーンというのだそうです。
私のリハーサルは午後4時くらいからで、その後しばらく時間ができたので、上野公園内をふらふら散歩してみました。
新緑がまぶしく、空気が清々しい。
ちょっとした森林浴気分も味わえます。
噴水のそばまで来ると、赤や白の花が植えられていて鮮やか。
いろんなことがあるけれど、嬉しいことだけカウントして、今は何も考えず、ただただひたすら歌おう。
本番がスタートすると、あっという間にプログラムは進み、終わってしまうのが何だかもったいないような気がしました。
ピアニストは、音も感性も信頼している大野美和さんです。
目標を持って一緒に練習できた日々は、貴重だった。
ドレスは曲のイメージに合わせて、私はミッドナイトブルー、大野さんはダークグリーンを選びました。
コンサートは本番からしか学べないことがたくさんある、といつも思う。
お客様の温かい拍手に支えられ、無事に本番を終了することができました。
久々の、充実感のある演奏会になりました。
このコンサートには、旧知の仲である切敷さんとピアノの高久さんも出演していて、楽屋で会うとホッとしました。
本当は打ち上げをしたかったけれど、「まん延防止等重点措置」でお店が閉まっており、またの機会に、と諦めました。
人と会って話すのは楽しいなと思ったし、また自由に打ち上げられる日が来るといいな。