「小草香」の会 紅花編

先日のお香の会は「小草香」でした。

「小草香」は、季節の花なら何でもテーマにして良く、春なら「桜草」を取り上げたりするとのこと。

お香の世界は意外と自由なのですね。

この日は「紅花(べにばな)」が取り上げられました。

 

紅花はちょうど今の季節の花。

夏至から数えて11日目頃が「半夏生(はんげしょう)」なのですが、米沢ではこの日に一輪だけ紅花が咲き、続いて次々と他の紅花も咲いていくのだそうです。この現象を地元では「半夏ひとつ咲き」と呼ぶのだとか。

しかし今年は半夏生より早く紅花が咲いてしまったらしい。気候変動の影響はここにもあるのだなと思いました。暑くなるのが早くなり、暑い期間が長くなったように感じるのは、私たちだけではないようです。

 

この日は夏着物で参加しました。

池に見立てたひょうたんと青楓をモチーフにした小紋。実はポリエステルの着物なのですが、柄も気に入っているし、今の時期は雨になることも多いので、とても助かっています。

 

お香の後は、菊家さんの和菓子で茶話会。

菊家さんのお菓子は、イマジネーションも再現性も素晴らしくて、しかも美味しい。

山形から来た本物の紅花と並べて、写真を撮ってみました。

 

帰りは、青山にある「紅ミュージアム」を紹介され、立ち寄ってみました。

こんな場所があるなんて知らなかった。

紅ミュージアムは、江戸時代から続く紅屋「伊勢半本店」さんが運営する資料館で、紅づくりの歴史や文化が公開されています。

 

思いがけず、紅花についていろいろと学んでしまった一日。