霜月の新しいこと3つ

まず茶道では、風炉から炉の季節に。

11月は、茶道でいうところの「お正月」なので、華やいだ、ちょっと正式な気分になる。

照柿のような色の色無地を着て、半年ぶりの炉の濃茶を点てに行った。

軸は「開門 落葉多」。

「聴雨寒更尽 開門落葉多」(あめをきいてかんこうつき、もんをひらけばらくようおおし)の後半部分で、意味としては「雨の音を聞きつつ寒さに震えながら、山の中で一夜を過ごしたが、夜が明けて門を開いてみると、見渡す限り落ち葉に覆われていた。雨だと思ったのは落ち葉の音だったのね」みたいな感じ。

晩秋の静かな情景ですね。今でいうとソロキャンプみたいなやつかな~(謎)

 

二つ目は家の障子の張り替え。

以前は自分で張り替えたりしていたのだが、今回は業者さんに頼んでみた。

障子のところだけ、お正月が来たみたいに、すっきり明るくなった。

本格的な寒さが来る前に、いろいろキレイにするのは良いかもしれない。

 

三つめは来年2月の自主企画コンサートの準備。

私の主催する団体のではないけれど、今まで培ってきたノウハウが役立ちそうなので、協力を申し出た。もちろん私も出演します。

「演奏だけに集中できる」という点では、音楽事務所からご依頼をいただくのはラク。

しかし今回みたいに、企画段階から関わって構築する自主企画には、別の楽しさがある。

大変なことも多いけれどね・・・。一緒にやる人しだいかな。

 

既に会場が取れている、ということなので、先日ご挨拶と下見に行ってきた。

少し古いけれど、雰囲気のある会場で、場所も都心で便利だし、そんなに広すぎも狭すぎもせず、声楽向きだと思う。

ピアノのリサイタルを聴きに何度かお邪魔したことがあるが、響きも良かった。

ステージ上には、今の季節ならではのクリスマスツリーがしつらえてあり、「ここでクリスマスコンサートもいつか企画してみたいな」なんて思うのだった。

 

よし、少し元気になってきた。

できる時にやっておこう。

この時期にこういう話が来るのは、神様の「やってみたら?」で、オススメなのだ、たぶん。