もう一週間以上経ってしまいましたが、10月30日には外苑前の「梅窓院・祖師堂」にてコンサートに出演しました。
平井秀明プロデュース「“みんなで楽しむ、クラシック!” in 青山」。
西新宿のガルバホール登録アーティストによる演奏会ですが、今回はガルバホールを飛び出して、外の会場で新しいお客様にも聴いていただこうという企画です。
梅窓院は平井秀明さんのおじいさまの平井康三郎氏が眠っている寺院でもあり、そのご縁でこの企画が実現したのだと伺いました。
外苑前にこんなホールがあるの、全然知らなかった・・・。
建築はサントリー美術館や根津美術館を設計した隈研吾氏だそうです。
和のテイストを取り入れたすっきりとモダンな外装です。
ふだんはお寺の催し物に使われているのでしょうか。それにしても良い感じの広さです。
椅子を300席並べてもゆったりしているという話で、入っているピアノも確かベヒシュタインでした。
客席の床が絨毯だったので、声が吸われてしまうのでは、と心配になりましたが、全然そんなことなくて、器楽も歌も良い響きで、お客様と楽しい時間を過ごさせていただきました。
私は『蝶々夫人』や『アドリアーナ・ルクヴルール』のソロ曲の他に、皆で童謡メドレーなんかの重唱もしたのですが、中声や低声を歌うのもハモっている感があって意外と面白かったです。
作曲家の平井康三郎氏は高知県の出身で、「スキー」や「とんぼのめがね」「ゆりかご」などの、教科書に載っているような童謡から、管弦楽や室内楽、校歌まで、たくさん作曲した方です。
子どものころから歌っていた曲を作曲された方のお孫さんと、こうやって一緒に音楽活動をさせていただいているなんて、なんだかとても不思議な気がします。
この日の青山は良く晴れていて、気持ちの良い一日でした。
多くの人と知り合い、多くの体験をさせていただいていることに、感謝しました。