年末年始は忙しくて落ち着かなかった。せっかく買ったTVガイドも、ついに1ページも開かないまま放置状態である。
年末から手掛けてきた調査の報告会が先日終わって、ようやく年が明けた気がする。
大好きな「ヒューガルデン」を飲みながら、「おめでとう」と静かにお祝いした。
気が付くと1月も20日を過ぎてしまっていた。
3月3日の「オペラ『トスカ』と室内楽の夕べ」の準備にかからなければ。
曲も仕上げなければならないが、今回は主催なので事務作業もしなければならない。
思えばここ数年、続いたコロナ禍のために、自分で企画することができなかった。
やりたい気持ちと尻込みする気持ちが引っ張り合いになった数年間だった。
今回の企画も、挫折しそうになる私を周りが何度も励ましてくれて、どうにか今がある。
皆、よく見捨てないでくれたなと思う。
昨日、会場となる渋谷区文化総合センター大和田に、チラシを届けに行った。
ここに来るのも久しぶりである。
安田侃氏の「帰門」を通り過ぎながら、昔の公演を振り返る。
私も多くの人と知り合うことができたけれど、出演者たちもまたそこから新しいつながりができて、別の公演で指揮を頼んだり、キャスティングしたりしているようだ。
そういう話を聞くとなんだか嬉しくなる。
人と人をつなぐことができた。それだけでもやってきた意味があるんじゃないかなと思うことにしている。
今の私は、夜明け前のような、ちょっとワクワクした気分である。