年が明けた1月3日、同窓会に出席するために高松に向かった。
前日の事故の影響で、羽田の便は予想通り乱れてはいたけれど、とにかく飛んでいたので行くことにした。
JALに搭乗すると機長の挨拶があり、「前日の事故で皆様にご心配をかけたお詫び」と「自分たちはいつも通り安全運航を心がける」といった主旨の内容で、非常口付近の乗客たちも何かあった時のために念入りにパンフレットを読んでいる。みんなちゃんとしているな、というか、「全体的に信頼できる」感じがして、なんだか心に沁みた。
高松での同窓会は、それこそ何十年かぶりの人がいたり、何年か前に東京で会った人がいたり、SNSだけで連絡を取っている人がいたり、と距離感は様々。人数も多かったので、全員と話せるというわけでもなかったが、その場にいるだけで温かい雰囲気で、想定以上に楽しい時間だった。
自分のアイデンティティのようなものが確認できたし、いろいろとダメな私に昔と同じように接してくれる人たちがいるのはありがたい。同級生はみんな立派だけどそれなりにいろいろあるんだな、と思ったり。
社会でいろんな価値観に揉まれるのは必要なことなのかもしれないけれど、あまりにいろいろありすぎて自分が何者なのか時々わからなくなることがある。特に在宅勤務などしていると、すべてが仮想現実みたいに感じる時もある。
そんなとき、昔の友人に会うのも良いなと思った。
昔の自分にも会える気がする。
あのころの私に会ったら何と言おう。
言いたいことがいっぱいある。
やり直せるものなら、どこかの時点からやり直したいとも思う。